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ネットワーク通信バックナンバーREPORT

 No.108(抄)

◇高齢者も現役世代も安心の年金制度を(3)  田中 博
◇今の私を責めないで、未来の私を励まして 生まれ育ち、学びながら育つということ⑧ 学校風景 Ⅱ その6
高卒認定フジゼミ講師 志賀 兼允

◇四季の花言葉 ひがんばな


高齢者も現役世代も安心の年金制度を(3)     
   全日本年金者組合岡山県本部 書記長 田中 博

年金制度改革の 二つの柱
一、マクロ経済スライ ドの廃止

厚生労働省は 8月27日、 公的年金の収支や給付の見 通しを示す「財政検証」を 公表しました。 その内容の中心は 30 年後に は基礎年金(国民年金)の 所得代替率(現役世帯の手 取り収入に対する年金の給 付水準)が三割程度下がる というものです。これは 「マクロ経済スライド」を 適用し続けるための結果で す。 「マクロ経済スライド」
は公的年金制度の一種で年 金額を改定する際、物価や 賃金の伸びよりも年金額の 伸びを低く抑えて、給付水 準を実質削減する仕組みで す。安倍政権は「マクロ経 済スライド」による給付水 準の削減を、強化・推進し ています。この削減の影響 は国民年金のみの加入者な ど低年金者ほど大きくなり ます。全日本年金者組合岡 山県本部は国を被告とする 「マクロ経済スライド違憲 訴訟」でこの制度の廃止を 求めています。また、五年 前の 2.5 %年金削減は憲法が 保障する生存権・財産権・ 幸福追求権に違反するとし て「年金引き下げ違憲訴訟」
にもとりくんでいます。 年金額削減制度=マクロ 経済スライドを廃止し、 「減らない年金」へ制度を 改革することは緊急の課題 です。具体的には、第一に 高額所得者優遇の保険料を 見直し、一兆円規模の年金 財政を増やすことです。第 二には現役労働者の賃上げ と、非正規雇用の正社員化 で、保険料収入と加入者を 増やし年金財政を安定させ ることです。
二、最低保障年金制度 の創設
日本の公的年金制度は、 その制度(厚生年金・国民 年金など)間受給額格差の 大きさが問題点です。国民年金のみの受給者の場合、 満額( 6.5 万円)でも生活保 護の生活扶助基準(高齢者75歳:一級地1 12.8万円) の半額程度です。最低生活 費に届かない公的年金で暮 らす高齢者が、女性高齢者 を中心に大量に存在します。 厚生年金の制度内受給額格 差問題も深刻です。結婚・ 出産・育児により就労の継 続を中断された女性労働者 の厚生年金は、国民年金の 給付水準と大差ありません。 日本の企業全体の内部留 保(税引後利益から配当金 や役員賞与など社外に支払 う分を差し引いた残り。企 業内に留保される)は 667 兆 円に達しました。その対極には高齢者の貧困、女性の 貧困、子どもの貧困、非正 規労働者の貧困、一人親世 帯の貧困などなどが存在し ます。この富の一方的偏在 を是正し、安心と安全の高 齢期を保障するためには最 低保障年金制度の創設がど うしても必要です。
全日本年金者組合は次の 内容の「最低保障年金制度」 創設のための運動していま す。 ①最低保障年金は保険料無 しで、誰もが受け取る基礎 的部分の年金です。 ②ひとり毎月 8 万円を支給 します。(日本に在住する65 歳以上の人) ③財源は内部留保 667兆円、1億円以上の金融資産を保 有する富裕層の総資産 299 兆 円などに 法人税の税率や所得税の 超過累進税率を元に戻し、 大企業の税負担率を中小企 業並みに戻すことなどで生 み出します。(不公正税制をただす会の財源試算37.9兆円)


今の私を責めないで、未来の私を励まして
生まれ育ち、学びながら育つということ⑧ 学校風景 Ⅱ その6 高卒認定フジゼミ講師 志賀 兼允


 三人娘が、廊下でたむろ しながら、大声で楽しそう に話をしている。そおっと、 静かにその背に近づき、大 声で驚かすように「おい! 人生、楽しんどるのお!明 るく、青春しとるなあ!」 と・・・すると、「先生! びっくりするがあ、驚かさ んでえよお!」そして「楽 しいよ、先生。先生も楽し んでよお」 「きのう、運動場で、がん ばっていい汗かいっとたな あ ! !汗がまばゆかったぜえ」 少しというか、かなり調子 に乗って、きざっぽく声を かけてみると「先生!見て くれとったん」と嬉しそう に応える。
休憩時間、廊下の向こうに 他学年の見知らぬ生徒と、 ふっと目があってしまった ので、思わずウインクをす ると、必ずと言っていいほ ど、「先生が、ウインクし た!」と大仰に反応する。 そして「先生、ウインク上 手でねえ、どうしたらウイ ンクできるようになるん」 と言いながら、ウインクを 真似ようと、口元を歪め、 両目をつむり、ウインクし たつもりになって返してく る。 日曜日に、資源回収で出 会ったお母さんの生徒に出 会った。すぐに「昨日、あ んたのお母さんに資源ごみ 回収で出会ったけど、お母さん、優しい目をした穏や かな人だね。あんたも、あ んな素敵なお母さんと一緒 でよかったねえ」と声をか ける。すると、次の日、わ ざわざ職員室に来て「先生、 きのう、お母さんに先生の 言うたら、お母さん、すげ え喜んどったよ。ウフフ」 男子トイレに行くと、見知 らぬ生徒と隣り合わせになっ た。小用を済ませながら 「あんたとは、変なところ で気が合うなあ!」と声を かけてやった。隣に出くわ した生徒は、何とも言えな い顔をしながら、はにかん でいた。後日、PTAの広 報委員会で、見知らぬ保護 者から声をかけられた「先生、この前、うちの息子が、 トイレで先生に声かけられ た事を話してくれました。 『先生って、怖い人ばっか りじゃないんじゃねって』 嬉しそうに話してくれまし た。ありがとうございまし た。」と、お礼を言われて しまった・・・。 チャイムが鳴り始めたの に、ノロノロ歩きながら教 室に向かっている男子生徒 がいた。後ろから「おい! わしと、どっちが速いか、 教室までヨーイどんじゃあ!」 と声をかけた。すると、 「先生にゃあ、負けんで!」 と競争しながら教室に入る。 名札に「古川」と書いた生 徒がいた。私は「古川君かあ、古いはオールドじゃし、 川はリバーだから、』君の 名前はオールド・リバーじゃ なあ」と声をかけた。本人、 この名前がよほどうれしかっ たのか、以来、自分の事を 「オールド・リバー」と呼 んでいるという。 教室から職員室までのわ ずかな時間。さまざまな生 徒とすれ違う。そのたびに、 たわいのない声掛けをして きた。「あいさつ運動」な どと言う恩着せがましく、 形式的な声掛け運動よりも、 通りすがりの罪のない声掛 けの方が、笑顔を引き寄せ、 信頼感を豊かに膨らませて くれる。語りかける機会は、 いくらでもころがっている。 特に、学校の休憩時間は、 互いの気持ちがのびやかで、 ゆったりと和んでいるゆえ に、気安く声もかけやすい。 そんな行き交う関係の中で、 安心と信頼の共感関係が結 びつき、子どもらは、学校 という時空の中で、安心を 育むように思われる。人と 人との関係性は特別な時空にではなく、ちょっとした 小さな時間の中にこそ潜ん でいる。そして、つながる 話題は、明るいトーンの、 たわいもない中にこそ、人 と人との信頼感を繋ぎ、刻 んでくれる。
「シャツが七割、名札が二 割、残る一割髪の毛指導」
と川柳風に語ってくれた中 三の男子生徒。軍律に似た 規律的、機械的規則の声掛 けが消えた時、学校は生き 返る。子どもはいつも心を 開きたいと考えている。そ して、何よりも、躍動的で、 磊落で、自由な空気の中で 育まれたいと願っている。 学校が、ゆっくりと、凍っ た氷が溶けるように、穏や かな風土に変わるとき、ひ とりひとりが、自分の中で 自分らしさを輝かせてくれ る。 「そんな事じゃ、世の中で 生きていんぞお!学校も、 社会と同じじゃ!ちゃんと 規則を守れ!」といつも同
じセリフで叫んでいた生徒 指導担当の教師がいた。確 かに、社会は競争的原理の 中で、金属的な管理に支配 されている。だからこそ、 学校は「自由で植物的な軟 らかさの中で、自分自身で、 自分の姿を開花させる場」 であってほしい、と子ども らは願っている。学校の日 常風景が自由な空気に満た され、人間的復権を目指す 空間に満たされたとき、子 どもたちは「夢と希望を育 む土壌の中で社会に前向き に立ち向かう力が育ち、そ れぞれが、それぞれらしさ のままに歩んでいける。
スピーカーのような金属 的で画一的な語りかけでは 子どもは自分の気持ちを閉 じたままで開かない。弾む 勢いのままに、たわいもな いメッセージで語るとき、 人の言葉は、人の内面によ どみなか浸み込んでいく。 弾む語りは、信頼の糸を紡 ぎ、関係の光を注ぐ。一見、 些細に見える身近な温もり
のある語りに、生きる力の 礎をいただく。言葉かけは、 人と人を束ねる信頼の武器 にもなるし、不信を募らす 武器にもなる。キーワード は、やはり「それぞれらし さを讃え、支えあう」励ま しの目線に立った言葉かけ であると思う。 つづく



四季の花言葉 ひがんばな

どく 暑い暑い夏でした。みなさん、お達者で乗り切られましたか。お伺い いたします。 夏休みの一番楽しかったこと(小五 男子) おばあちゃんの家に行った いっぱいけがをしたけれど 一番楽しく遊ん できた 滝を見にいったり みんなでご飯を食べにいったりした 帰るとき おじいちゃんが なぜかないていた
っこう(学校)のメインの行事は、二学期にたくさんあります。いよいよ 実りの秋です。子どもたちの大きく羽ばたくときです。この時、親や祖父 母の関心のありようがためされます。そして、学校でのわが子の様子成長 ぶりをこの眼で確かめることができます。
(う)れしいことばかりではなく、とりわけ新一年生の子どもたちはつら いこと、苦しいこと、逃げだしたいこと、心配なことなどをいっぱい、いっ ぱい抱えています。
かず(場数)を少しでも踏んでいる高学年の子に比べると、新一年生はま さに新しい世界を体験しているのです。
んとしても、この秋に、子どもたちが心から幸せなんだよと思ってくれる 日々が少しでもありますように
ホットミルク(小一 男子)
ぼくがコアラのときは
おかあさんは木
ぼくがペンギンのときは
おかあ さんはこおり
ぼくがネコのときは
おかあさんはホットミルクだよ ま
まといっしょに ちょうちょになって おそらをとびたいな
それでね きれいな おはなに とまって 「うふふ」って わらうの

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