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〒700-0822 岡山市北区表町1-4-64 上之町ビル3F

ネットワーク通信バックナンバーREPORT

 No.112(抄)

目 次

☆ 忘れ残しのあれこれ ④  相談ネットワーク設立のころ  難波一夫
☆コロナ禍でたいへん!だけど   相談員 秋山 正美
☆相談ネットワークのこれまでとこれから

☆モタモタしながら支えられ、 今の私を責めないで、未来の私を励まして 生まれ育ち、学びながら育つということ⑧学校風景 Ⅱ  その10  高卒認定フジゼミ講師  志賀 兼允
☆発達障害について(その3)   臨床心理士: 福田 求
☆楽しい「数楽」こぼれ話  ある決まったルールに従うと必ず同じ数になるシリーズ 1-1  第2回 「すべての計算結果が1089に?!」志賀 兼允  

☆財政のお願い
<例>☆ 四季の花言葉 
忘れ残しのあれこれ ⑤
相談ネットワーク設立のころ
元代表世話人  難波 一夫

取材が続いて  
テレビで取り上げられてから、以降、新聞・ラジオなどからの取材が続きました。「リビング新聞」「山陽新聞」「レディオMOMO」から始まっていきました。  
リビング新聞は「子育ての周辺」というテーマで数回ずつ掲載してくれました。  続いて山陽新聞の「相談欄」に登場するようになりました。 その後、山陽新聞が「スローでいい  本当の豊かさを探して」をテーマに、しあわせとは、そして居場所とは、を探りに取材に来られました。
 その当時の編集後記に次のように書いています。
  なの季節です。今年は桜と桃、こぶしと木蓮、チューリップとパンジーが一度にパッと咲きました。  
 んとかみなさんのお力添えで三年目の春を迎えることができました。心からお礼申します。  
 んがえてみれば、今まで何百人という人たちの相談を受け、それに匹敵する方々が会員になってくださり、百に近い団体から支援を受けたことになります。  
 ま、この時 もう一度ネットワークの設立の初心にかえって、組織や活動の在り方について、考えてみることがきわめて大切に思います。  
どうか ネットワークへの要望や注文をどしどし出してください。お願いします。
 その頃、マスコミが、子どもたちの不登校、いじめ、援助交際、喫煙、暴走などの問題行動に注目してその対策の取材に来られました。なかでも山陽新聞の記者が数日間にわたり密着して相談活動の様子を取材されたのです。それが、「スローでいい 本当の豊かさを探して」のテーマで特集されました。その一部を紹介します。
「早く起きなさい、早く食べなさい、早く勉強しなさい・・・」 「学校でも同じですね。つねに高速道路を突っ走っているような環境に子どもたちは疲れているんですよ」と難波さんはいう。 「全国で十三万人を超える不登校をはじめ、いじめや援助交際、喫煙、暴走などの問題行動。これらは学校でストレスを溜め込んだ子どもの心の表れでもある」と。 子どもがよく口走る「イラツク」「ムカツク」。 イラツク心を発散するために、問題行動を起こし、逆に貯めてしまい、不登校になる。形は違うが根っこは同じ」という。「ゆったり、ゆっくり、ゆうゆうと」そんなペースが子どもたちには大切ではないでしょうか。
 難波さんは、子どもたちがイライラ、ムカムカを抱える背景に、競争・効率・管理といった3K社会を挙げる。多くて難しい勉強、過干渉しながら、叱咤激励をする親と先生。子どもたちは友だち同士で「ムカツク!ムカツク!」を言い合いながら、少しすっきりする。だが、今はそういう友だち作りができない子が多い。また、苦しみ、もがく子どものサインにおとなが気付かないケースが多い。  ネットワークの相談員九人は、皆元教師だが、現役のとき、多忙な職務や学校の規範を優先して、心の内を観てやれなかった、と悔やむことが多いという。 「髪を染めた生徒がいれば、直してこい、直さなかったら学校に来なくていい。目の前の行動がすべてで、なぜ、その子がそうしたのかまで考えなかった」。
元高校教師の述懐である。同じく、「先生がイライラして、これ以上手をかけられないという雰囲気もあった」と教師側がゆとりをもつ必要を訴える。
「不登校には、子どもを信じて、じっくり待つ姿勢が必要。それだけに、相談で親をフォローすることが欠かせません」
 相談員の女性は、自らの体験をもとに話し始めた。
 長女が中三の秋、突然、学校に行けなくなった。勉強も運動もでき、友だちの多い子だった。きっかけは、同級生数人による無視だったが、彼女たちと和解しても、学校には行かなかった。毎日テレビを見て、ゲラゲラ笑う長女に何度も「学校に行ったら」と、のど元まで出かかった。だが、『休ませることが肝心』とがまんした。
 休み始めて四十日後、「学校に行く」と言い出した。コンサートに行きたいが学校を休んだ状態ではカッコ悪いというのが理由だった。「よい子だった娘が、もうがんばらなくていいと思えるようになったのでしょう」と振り返る。
 黙って見守った家族、よく訪ねてきた友人の温かい支えも大きかった。
 不登校は貴重な体験だったと、今では思える。長女はあのままだと、いつか大きな挫折を味わっていただろう。自分も教師をしながら、わが子がよく見えず、子どもへの理解が浅かったと痛感した。親はその子が元気で幸せならいいわけで、勉強ができるとか後のことは余分。まずは子どもの苦しみをわかってあげてと 親たちに語りかけている、と。

なんば かずお


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コロナ禍でたいへん!だけど   相談員 秋山 正美
コロナ禍でたいへん!
だけど・

エアコンをかけ、窓を開けて換気をしながらあまり涼しいとは言えない教室で、子どもは、三密にならないよう、机の間をあけて教室いっぱいに広がっての授業。
 「小学校三年生になったらリコーダーを習う」と楽しみにしていたのに、「当分はやりません。歌も小さい声で歌います。」えー!
 「歌は窓を開けて、みんながその方向を見て歌うんじゃ」と、孫が言っていた。
 「リコーダーの指導は、今しなくては・・・。クラスの半分ずつ音楽室に来させて、指導をしているわ」と音楽専科のベテラン先生。
 「ぼくたちは、ふつうに大きな声で歌ってるよ」と、少人数の学級に通う一年生。
 一年生になった孫は学校へ行くのを楽しみにしていたけれど、入学式をしてすぐに休みになった。プリントをもらうが、平仮名は学校で丁寧に教えてもらえると思っていたのに、プリント学習。算数はなんとかできるが、国語は話したり読んだりするのは無理。  学校が再開してやれやれ。うちの子は、楽しいと言って通っているが、行きたくないと、不登校になった子もクラスにはいるんだと。
 家庭科の調理実習はしない。理科のグループになっての実験はしないで、先生のやるのを見る授業等々。
「理科は実験でいろいろなことが確かめられて面白い。だから、大好きだったのに、テストのために結果だけ覚える勉強にやる気が出ない。」とある中学二年生の男子生徒。
「給食は、前を向いておしゃべりをせずに黙って食べましょう」休み時間と給食時間が学校生活で一番楽しい小学生にとって、モクモク( 黙々)給食はなんと味気ないことでしょう。もちろん、それを指導する先生がたも、大変ですが。
運動会は、低・中・高学年で区切って参観日形式で実施する。「うらじゃ」を家でも練習しているわ。
 海の学校・山の学校・社会科見学、記録会もない。ないないづくし。「中止慣れ」という造語ができた。
 岡山市の中学校は修学旅行中止が決定!小学校は一月か二月に実施予定となっているが、微妙!
 色々な声がわたしの耳に入って来た。

知恵や工夫を集めて
 
 同じ岡山県下・岡山市内でも、まちまち。今学校ごとに違う対応がとられている。いい意味で、子どもや地域の実態を踏まえた柔軟な取り組みが始まっていると言えるのかもしれません。
 学区や町内では祭りなど様々なイベントが中止になっています。「今は、やるべきではないだろう」という判断の根拠が、「どこもやめたから」と、何となく今やることに後ろめたいような感じをもっているように思えます。
 でも、子どもたちの学びや成長を保障する学校では、『右へならえ』では困ります。
 音楽の授業や運動会の実施方法に現れたように、子どもたちの今の実態から出発して何ができるのか、現場の先生たちは知恵も力も出し合って子どもと向き合おうとしています。応援したいですね。
 学習指導要領に拘束されるのではなく、教職員が専門性を生かして、みんなで意見を出し合っています。これが本来の教育の原点だと思います。コロナ禍で再発見した教師の知恵や集団議論がこれからも生きる学校を期待します。         秋山 正美

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モタモタしながら支えられ、
今の私を責めないで、未来の私を励まして

生まれ育ち、学びながら育つということ⑧
学校風景 Ⅱ  その10 高卒認定フジゼミ講師  志賀 兼允


「人間の遺伝子が解析され、持って生まれた能力が分かる時代になってきました。これからの教育では、その事を認めるかどうかが大切になってくる。僕は許容せざるを得ないと思う。自分ではどうにもならないものは、そこに神の存在を考えるしかない。ある種の能力の備わっていないものが、いくらやってもねえ。いずれ、就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの遺伝子情報に見合った教育形に変わっていきますよ」は、あのノーベル物理学賞受賞者で教育改革国民会議議長の江崎玲於奈氏が会議で述べた言葉。
 前回の冒頭で紹介した三浦朱門氏の考えと合わせてまとめると、「人間は生まれながらに、高い能力と、低い能力があって、それは生まれながらに決まっている、それを早い時期に見つけて、力のあるものはより高く、低いものはどうにもならないから、早く自分の限界を知って、せめて、能力の高いものを尊敬し、実直=黙って静かに従う=なる精神を養って、分を知り、良き市民として文句も言わずに生きていく、というのが新しい教育の形である」とするのである。その方が、無駄な金も使わずに済むし、経済効率的な教育投資である、と言うのです。つまるところ、「ダメな奴は淘汰されていいのだ」の論理。まさにヒットラーの優生主義そのものである。
 この国は学校教育を通して、人間をかつての「血の序列化」=世襲制=から「知の序列化」によって新しい秩序を作ろうとしている。
 子どもだけではない、大人社会もまた効率、能率、適応力を計られながら、見える化=数値化=によって序列化され、成果を上げた能力の優れたものは高い賃金を得、成果のあげられない非効率的な人間は、不安定雇用でも実直にして居れば、何とか生活できるギリギリの賃金はもらえるという。経済の論理=財の支配=に従属した能力主義を義務教育段階の早い時期から学校空間に作りあげるのが教育改革後の子どもらの姿なのです。
 県教委発行のパンフレット。きらびやかに飛び跳ねる字面。指導基準の一層の明確化=【食べやすいけど身につかない基準。個に応じた発展的な学習の名のもとの習熟度授業。】できん者には、食べやすく身につかないおかゆ授業を。できる者にはより高いレベルを学ぶ姿を見せて、能力別クラスによる優越意識醸成。
 今、各県では中高一貫教育が開設されている。近県の広島では、ついに島の中に全寮制の超エリート校と噂される中高一貫校が、県教委の肝いりで開設されようとしている。多くの予算を注がれ、小学校から能力のあるもの、ユニークの力を持った子ども達を囲い込み、「百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張ていく」人材の育成を狙っている。
 中井正一の土曜日に言う「精神の明晰な探求をごまかす事を言い含め、生活への怯懦を合理化し、無意識に自分たちの明日への幸福を見失う。そして、明日の不幸に自らを手渡しする。それらの事は鎬を削る生活の闘いから仕方なくそうなってきた事ではあろう。といって、だから仕方がないとは言えない。生活とは、その落ち着きの上に、今一歩の鎬を、今一歩の切り込んだ批判を持つことこそ、今ここに生きていることを確かめる」営みのはず。
 今、子ども達だけでなく、大人たちの世界も、未来に対する不透明な生活設計を前に、本来のひとりひとりの「自由と自治を豊かに」拡げる正しい批判精神をはく奪させられている。この国のシステムは、確かな歩みで、人々を保身に走られせ、「物言わぬ国民」から「物言えぬ国民」を作り出している。
 学校は「生きた社会の営みなのである。様々来歴をもった子ども達。みんなそれぞれが育まれた価値観。ドロドロとしながら計れない能力を持った集団。みんな違った人格の群れあう村落なのである。だから互いに学びあえるのである。今、強烈に進められている知の序列化による個別化、習熟度授業などなどの学校の世界は、一人一人が、違いを認め合いながら、それぞれらしさを豊かに拡げ、未来に向かって夢と希望を描きながら生きる勇気を耕す場になっているのだろうか。少なくとも、今の教育が続く限り、見た目の荒れは覆い隠されたとしても、物言わぬ、物言えぬ民主主義の基盤が崩れ「考えなくても生きていける」時代に向かうような気がしてならない。 学校で学びながら身に着けていく学力とは・・・一体、どんな力なのだろうか。少なくとも「できる子」「できない子」を分けて学ぶ空間からは、本当の学力はつかない。
 かつては、クラスの中で、いわゆる「問題児」と言われた仲間がいると、みんなで語り合いながら、集団で考え、行動を起こし、抱え込んだものなのに、今は、朝の校門で追い返し、問題行動があればすぐに警察を呼んでくる。今の教育現場は、問題行動を教育課題としてではなく、秩序を乱すものとして排斥しているのである。学校は警察ではない、教育機関である。問題行動を集団によって解決しようとする取り組みの中で子どもたちは「生きる事」「人を人として受け止める」生きた学びを豊かに深めていくのである。 しが かねみつ


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発達障害について(その3) 
 臨床心理士: 福田 求


今回は発達障害を持つ子どもが、具体的にどのような困り感④を持っているのかを考慮したうえで、その困り感を軽減するための具体的な支援⑤の在り方を、乳幼児期についてまとめてみました。
  ④ 発達障害を持つ子どもの「困り感」

(1)対人関係
 ① 人と歩調を合わせたりとっさに判断することが苦手だったり、言葉の意味に戸惑ったり、聞いた話の内容がつかめなかったりするので、人に話しかけられると固まったり、人のいる場所を避けたりする。
 ② 相手の気持ちや状況を読み取ることがとても苦手だったり、思ったことをそのまま口に出したりしてしまうため、周囲とのトラブルが多い。
 ③ 予定を把握したり整理したりすることがとても苦手で、人との約束をよく忘れたり守れなかったりする。
 ④ 刺激に対して非常に過敏なので、些細なことで人が想像する以上の不安や恐怖を抱いたり、色々なものに興味や注意を引かれて大事なことができなかったりする。

(2)学校生活
 ① 物事に過敏に反応するので、嫌なことや嫌なことがあった場所(教室など)には近寄れない。
 ② 日程や予定などが急に変更されたり、一度に2つ以上の課題を出されると、上手く処理することができないので、パニックに陥ったり指示された課題に取り掛かることができなかったりする。
 ③ 物事を整理して考えたり覚えたりすることがとても苦手であり、学習したり指示されたりした内容を、理解できなかったりすぐ忘れたりする。
 ④ 後先を考えることが苦手で衝動的に行動するので、悪気はないのに物を壊したり、相手に怪我をさせたり、授業中に不規則発言をしたりする。
 ⑤ 努力しても集中できないことがよくあり、勉強や部活動が長続きしない。
 ⑥ 文の読み書きや計算することが苦手であるため恥ずかしい思いをすることが多い。

※ 以上のことから、発達障害を持つ子どもは、「不真面目」とか「努力不足」と見られやすいし、いつも上手くいかないもどかしさや辛い思いをしています。
また、彼らは、「困っている」・「辛い」と自分では言うことができない場合が多いので、親や教師などが早く気付いて的確な支援を行う必要があるのです。
 体質的な困り感
 ① 過敏
 → ストレス増大 
 ② 睡眠リズムが乱れる
 → 気分がすっきりしない
 ③ 空間認識が不得意
 → 片付けが苦手
 ④ 周りを見て学べない
  → 空気が読めない
 ⑤ 自律性が育ちにくい
 → 感情をコントロール
  できないので、対人関
  係を上手く築くことができない。
⑤ 発達障害をもつ子どもへの支援 (1)乳幼児期の支援
1)早期発見➯ 専門家に相談

 発達障害が疑われるようなこと(同じ年齢の子どもと比べて何かおかしいと思われる言動や、子育て上の困難さがあること〈注1〉)に気づいたときは、保育園や幼稚園の先生などに相談してみましょう。それでも不安が解消されなければ、最寄りの自治体の育児相談や保健所などで、専門家に相談してみましょう。
〈注1〉乳幼児期の発達障害症状の例(小関研究結果)より作成
1. ほとんど泣かない 2. 生後4~8週過ぎてもほほ笑まない 3. あやしても反応がない 4. 人の顔、目を見つめることができない 5. 触れようとしても触れさせない 6. 喃語発語が見られない(生後4か月~) 7. 生後9カ月を経ても人見知りがない 8. 抱っこしても抱きついてこない 9. 生後4か月経ても声を出して笑わない 10. 生後10カ月を経ても声かけに反応しない     写真1:無差別微笑
 11. 生後30か月を経ても意味のある話し言葉(2語文以上)
がほとんど出ない・・・ 
2)発達障害の診断➯ 周囲の協力を求める
① 専門家,保育園や幼稚園の先生など
a)医師、カウンセラー、精神保健福祉士など
* 子どもに即した支援(療育、SST、カウンセリングなど)を受けるとともに、対応に疲れた親へのカウンセリングやペアレントトレーニングなどの対応策も助言してもらいましょう。
b)保育園や幼稚園の先生
* 雰囲気や教育方針が子どもに合っている園を選んだうえ、子どもの特徴などを具体的に伝え合理的配慮をお願いしましょう。
 ② 家族・・・ 障害の特徴を話して理解と協力を求めましょう。兄弟には皆に同じように愛情を注いでいることを常に伝え、えこひいきと受け取られないように配慮しましょう。
 ③ 近所の人・・・ 障害の特徴や状態を理解してもらい、子ども同士の関わり方やパニックなどがあった時の支援などをお願いしましょう。
 ④ 発達障害を持つ親の会など… 会員との交流を深めて、障害への対処法を学んだり、元気をもらったりしましょう。
 合理的配慮
障害のある人の人権が障害のない人と同じように保障されるとともに、教育や就業、その他社会生活において平等に参加できるよう、それぞれの障害特性や困りごとに合わせて行われる配慮のことです。
② 家族・・・ 障害の特徴を話して理解と協力を求めましょう。兄弟には皆に同じように愛情を注いでいることを常に伝え、えこひいきと受け取られないように配慮しましょう。
③ 近所の人・・・ 障害の特徴や状態を理解してもらい、子ども同士の関わり方やパニックなどがあった時の支援などをお願いしましょう。
④ 発達障害を持つ親の会など… 会員との交流を深めて、障害への対処法を学んだり、元気をもらったりしましょう。
3)子どもに対する支援 ➯ 自己肯定感、自己効力感、レジリエンス(七転八起)  ① 一貫性をもって育てる
* 両親が心を合わせて、子どもに即した支援を一貫していつも行うことが大切です。
 ② 生活習慣を身につけさせる
* 毎日のスケジュール表を作り、それを見せながら基本的な生活習慣の手順を細かく区切って、一つずつ教えていきましょう。
* 散歩をするときなどは、手をつないでリズムよく腕を振りながら歩きましょう。
 ③ コミュニケーションのルールを教える
* 人と話すときは相手の方に体を向け、相手の目(~顎)を見るように教えましょう。
* 返事(「はい」)や挨拶、「ありがとう」「ごめんなさい」などの言葉を、場に即して使えるように、繰り返し教えましょう。
 ④ 成功体験を積ませる
* 小さなこと、できることから目標を立てて実行させ、できないときは親も少し手伝って、 成功体験を積ませるようにしましょう。 
 ⑤ トラブルを予測し作戦を立てる
* トラブルが起きる先行条件や、トラブルの 結果や影響などを明らかにし、子どもに合った具体的な方策を立てて支援しましょう。
 ⑥ 良いことは褒める(物をご褒美に与えるのは次善策)
* 子どもの良い変化(結果でなく過程に注目する)を見逃さないで、その具体的 な事実を即座に伝えて、こちら側の嬉しさや感謝の気持ちを伝えましょう。
* 嫌みと受け取られる注意などは付け足さないで、褒めっぱなしで終わりましょ う。
* 悪い行動は逐一注意しないで、大事なことだけを簡潔に注意を促しましょう。
 〈例〉「どうしてそういうことをしてしまったのかな?」
 可愛いという気持ちを伝える
「大好きだよ。」などの言葉で、大切だという気持ちをいつも伝え、無条件で可愛がりましょう。
 心身を傷つける体罰や「あなたなんか産まなければよかった」などの暴言は、決して許されません。
ADHDを持つ子どもの支援
a)待つことの大切さを教える
* 順番を待ったり話が終わるまでよく聞いたりすることで、相手を思いやったり、 時間の感覚を覚えたりできるようにしましょう。
b)落ち着きのなさに対する対策 * 外出時は手をつなぎ、目を離さないようにしましょう。 * 交通ルールなどの物事の決まりを、口で説明するだけでなく絵を描いたカードを 作り、それを見せながら教えるなどの工夫をしましょう。 * 静かにしなければならない場所はできるだけ避け、運動などは奨励しましょう。 * 夕方からは落ち着いた活動をさせ、寝る準備を整えさせましょう。
c)片付け方を教える * 置き場所を構造化して、それを見せながら親子一緒に片付け、片付いたら「きれいになって嬉しいな。」と笑顔で言いましょう。

ASDを持つ子どもの支援

a)子どもに即した関わり方
* 人との関係を求めない子どもには、安心できる大人との一対一の関係をしっかり作って、徐々に関係をつけやすい人を見つけていくようにしましょう。
* 人から求められれば応じることができる子どもには、押しが強くない友だちと関わりを持たせ、自分の気持ちや意見を少しずつ表現できるようにしていきましょう。
* 自分から関わりを求めていく子どもはトラブルを起こしやすいので、人と関わるときのルールや相手の気持ちを、気持ちカード〈図1〉などを使って具体的に教えましょう。 
                       
気持ちカード〈図1〉

 b)気持ちの切り替え
* こだわりを無理にやめさせようとするとパニックになりやすいので、周囲の援 助の下、できるだけ不安を少なくした状態で、気持ちを切り替える練習をさせま しょう。
〈例〉深呼吸をしたり背伸びをしたりする。周りの人といざこざが発生した場合は、 その場を離れる。TVなどをつけっ放しにしたりしない(自由に見せない)。
* 親自身がネガティブな考え方をするために、落ち込みやすかったり腹を立てた りする姿を子どもによく見せている場合は、親がカウンセリングなどを受けてネ ガティブな考え方を変えることによって気持ちの切り替えを図るようにしましょう。

 c)パニックへの対処法
* パニックに陥ったときは、その原因(嫌な刺激を受ける、思い通りにならない, 急な変更があったなど)を減らし、落ち着くまで待ちましょう。
* パニックが収まったら、子どもの気持ちを分かりやすく短い言葉(「嫌だったんだね」「辛かったんだね」など)で表し、共感的理解を示しましょう。
* 親子ともに心の余裕があるときに、パニックになる原因や状況などについて話し合い、その対処法を考えて文書にして、よく見えるところに掲示しておきましょう。また周囲の人にもパニックが起きた時の配慮をお願いしましょう。

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楽しい「数楽」こぼれ話    ある決まったルールに従うと必ず同じ数になるシリーズ 1-1   
 第2回 「すべての計算結果が1089に?!」


 今回は、どんな三桁の数も、とある計算をすると、なぜか同じ答えになるという奇妙な世界にお招きします。その計算の操作とは・・・①まず思いつく適当な3桁の数(同じ数字を使わないでね)を思い描いて、紙の上に書いてみましょう。②その三桁の数を、次のような順序で計算してみてください。紙面では365をとりあげてみますが、みなさんは自分で思い浮かべた三桁の数で同じような計算をしてみましょう。まず、ここでとりあげた365を次の順に従って計算してみましょう。ⅰ:まず365の百の位と一の位を入れ替えた数、563を作ります。このⅰでできた563と最初に思い浮かべ365の二つの数のうち、大きい数から小さいほうの数を引いてみてください(ここでは563-365=198となります。ⅲ:次にⅱの計算結果198をⅰの操作と同様に、百の位と一の位を入れ替え、今度は加えることにします(ここでは198+891=1089になりますもうひとつやってみましょうか。703でやってみましょう。上と同様の手順でやってみると、まずⅰ;百の位と一の位を入れ替えると307ですね。そこで、勝手に作った元の数703から307を引いてみますと、(703-307=397)396になります。次に、同様に百と一の位を入れ替えると、793になりますので、396と693を足し
てみますと、(396+693=1809)なんと、再び1809になりました。どうです?!が、この結果は、だれが、どんな三桁の数字を取り上げても、上に述べた手順で計算しますと、すべて1089になります。

このなんとも神秘的で不思議な計算結果の「1089君」の話は、実は、これで終わりではありません、更に、感動の関係があります。(ちなみに、1089は9の倍数になっています)

 さて、この1089を1から9までかけた結果を表に示してみましょう。なにかに気づきましたか?気づいた人は、すごいセンスの持ち主ですね。そうなんです、1089×1の1089の数字を後ろから読むと、9801になりますが、これは1089×9と同じになっています。又、1089×2=2178の数字を逆に並べると8721は1089×8と同じになっています。見事なドラマです。しかし、しかし、この関係は、更に更に発展します。1089を真っ二つに分けます。10と89になりますが、10●●●89のように、10と89の間を分けて、その間に9という数字を好きなだけ入れてみて下さい。

 ここでは、紙面の都合で9を3ついれた1099989を作って、上と同様の表を作ってみると、1099989×9=9899901の数字を逆に読むと、1099989に対応しています。1089のこの見事な符号に大きな拍手を送りたいと思います。
 
 皆さんも、10と89の間に好きなだけ9を入れて、計算し、数の密かな声に耳を傾けてみて下さい。
蛇足☞603、612、621、630、639・・・999、1008、1017・・・1080、1089、1098・・・この数字の中に1089が再び登場してきますが、実はこれはすべて9の倍数ですが、同時にラジオの周波数になっています。戦後、アメリカとの調整で、日本のラジオの周波数を9の倍数に決められて、今なお使われています。 しが かねみつ


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「会費」の季節です  財政にご協力を❕  いつもネットワークの活動を支えていただいてありがとうございます。心からお礼申します。納入は同封の振込用紙でお願いします。会員・賛助会員の会費がたよりです。どうかよろしくお願いします。 用紙の余白に会員さんの近況など書いていただくと嬉しいです。       個人会費   一口2,000円以上 賛助会員   一口5,000円以上     口座番号  01200-9-10898     加入者    相談ネットワーク


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四季の花言葉
はおや(母親)のみなさんの声に耳をすますと、コロナの影響での心配事が多く聞こえてくる
いま 新学年の新学期 子どもたちも先生も     
新しい出会いと出発に心ときめかすはず 
ところが今年はその出会いへの不安が大きくふくらんでいるという
そのうえ 学校によっては 前年度一番大変だったと思われるクラスを転勤者や新人の先生に空けて待っている学校があると聞く
れ(慣)ない新しい学校のなかで、コロナの この時、どういう出会いとクラスづくりを始 めていくのか 先生の苦悩はたえない 時にはそれで病気に追い込まれたり、退職を余儀 なくされるケースもあるという

んねん (残念)ながら先生はスーパーマンではない 実は先生はいつも疲れ切るくらい忙しくしている
でも 子どもたちとっては先生は親と同じようにいつも元気でいてほしい 
いつも楽しくしてほしい 
いつも笑っていてほしい 
いつもやさしくしてほしい のだ
子どもに励まされたり 
心配されたり 
労わられたり 
これが先生にとっては心地よいものだし 一番の励ましになるのだが

まざわくんは 小三 
先生に家で宿題をちゃん とやってきなさいと言われても納得がいかない
 「先生と一緒に勉強すると 頭がよくなる感じがする 
だから宿題は明日も忘れると思う     
そして 先生と一緒に宿題をする」と

ん(論)より証拠 
わかることとできることの嬉しさと喜びのそんな日々を 
少しでも多く子どもたちに与えられるように
先生がた、どうかくれぐれも ご自愛のうえ
教育実践の日々を 過ごされますように  N



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