2016年度

子育て・教育なんでも相談ネットワーク講演会と総会

                           8月21日(日)12:45〜16:30
                           岡山県生涯学習センター

日程

12:45  受付

   

13:30  開会あいさつ

 講演

       

上村 茂仁先生(ウメンズ クリニック かみむら 院長) 

          「メール相談から見えてくる 若者の現状」

            〜デートDV・性の問題について〜

         

15:00  閉会あいさつ

15:15  歌とギター演奏   

 

佐藤 匡さん

 

15:40  総会

 

1.開会あいさつ

2.議長選出

3.議事

 

@  2015年度活動報告、会計報告、監査報告について

A  2016年度活動計画、予算案について

B  役員選任

 

4.その他

    5.閉会あいさつ

 

16:30  閉会     




今年度の役員は
以下のとおりです。


2016年度「子育て・教育なんでも相談ネットワーク」役員 

世話人(※は代表世話人 アイウエオ順)

※  石井 信行(元小学校教員)

   衣笠 祥子(保護者)

※  田中 博 (元高等学校教員)

     藤田 文博(岡山ひだまりの里病院院長)

  水谷 賢 (弁護士)

   森口 章 (沢田の杖塾)

 

監査

   景山 一正(白鳩保育園園長)

   三上 雅弘(高教組委員長)

 

相談員

   

   秋山 正美 (元小学校教員)

   石川 真佐代(元小学校教員)

   岩佐 仁志 (元高等学校教員)

   大谷 浩司  (元小学校教員) 

   加戸 純子 (元小学校教員)

   正保 宏文 (元高等学校教員)

   竹内 良雄 (元閑谷学校資料館)

   田中 和裕 (TEL教育研究所)

   中野 敏正 (元中学校教員)

   南雲 千代子(夢想庵)

   難波 一夫 (元高等学校教員)

   福本 光子 (元高校養護教員)



講演会の概要は次のとおりです。

上村先生の講演より

  講演内容は、「メール相談から見えてくる、若者たちの性の問題について」でした。

 事例として、肉体的暴力を受けても、彼と別れられない女性のメールが紹介されました。

「彼は、おこる時は怖いけど、ふだんはとても優しいです。彼とはいろいろな約束事があって約束を破ると、暴力を振るいます。約束を破った私が悪いのです。別れたいと思うけど、とても優しいので別れられない。それに、別れたいと言ったら、彼は死ぬと言うので、あきらめるのです。」

 この二人の関係について、先生は、対等ではないこと、信頼関係がないことが問題だと言われました。そして、DV被害は、予防のための知識だけを教えてもその数は減らないこと、人間の付き合い方、考え方が理解されないといけないと話されました。

 また、性被害を受けて苦しい時期を過ごした女性が、やがて立ち直っていった事例を話されました。女性には、「正しく、きちんと生きれていくこと、ある意味で復讐の気持ちで」と対応して、自己肯定感が芽生えるように配慮したこと、まわりの環境としては、本人がぶれたときは、ゆっくり自分でもとに戻れる環境が大切だと言われました。この女性の両親は、そばに居て、寄り添って、この子が治ると信じて待っていた様子であったと話され、いい環境であったと言われました。

 講演を終えて、参加者の一人が「先生は、どうしてそこまで信じ切ることができるのですか。感動しました。」と言われました。先生は、「相談の基本姿勢は、だまされてみる、鵜呑みに聴いてあげる、本音を出せる環境をつくってあげることです。」と言われました。

 これって、ネットワークの難波元代表が常々口にしている「愛して、信じて、待つ」と底を流れている精神は同じだと、私も感動しました。 

                    相談員   加戸 純子



参加者の感想から

ありがとうございました。
先生の話はやはり元気をもらえるし、子どもにも伝えたいと強く思いました。悩んでいる子ども、つらい思いをしている子どもはどこにでもいると思います。日頃から子どもとのつながりを絶やさずに、子どもの小さな変化・SOSに気付けるようになりたいと思います。
まだまだ養護教諭1年目で、何もできないですが、子どもに寄り添っていける養護教諭でありたいと改めて感じました。
22歳女性


講演とてもおもしろかったです。ありがとうございました。
パンフレットに載っているデートDVのチェックリストの人と自分の彼氏は別人、というのに、とても納得しました。居心地の良い関係から抜け出す方が辛い、というのもとても分かります。養護教諭−生徒の関係よりも生徒−恋人との関係の方がずっと深いと思うので、「自分はDVをうけているのかも」と思うようになるには、周りの友人達の力が必要だと思いました。”デートDV”という言葉を知らない生徒も私の学校にはいたので、もっと周知させていきたいと思いました。
23歳女性


講演会の様子