ネットワーク学習会
ネットワークの相談員の力量アップのために、定期的に学習会を開催しています。会員の皆様にもご案内していますので、興味がある方はぜひ参加していただけたらと思います。     相談員 小椋 千寿子


二月十五日の相談ネットワーク学習会は、「ステップハウスわ!」の平井育子さんに『ステップハウスのこれまでとこれから』について、お話していただきました。
 「ステップハウスわ!」は、就労移行支援と就労継続支援B型事業所として、「精神的、身体的、知的に特性を持つ、また自閉症スペクトラムと呼ばれるメンバーたちの特性に合った働き方を、活動を通してさがす」ステップアップしていくとりくみをされています。わ!は、平和のわ!みんなのわ!おどろきのわ!の、3つの想いをこめてつけられたそうです。
 活動内容は、屋内作業(裂きおりを主にした織物・草木染・刺し子・竹細工・ビーズを使った小物・タオルたたみなど)と屋外作業(施設外実習・チラシや冊子などの配布作業・会報・
発送作業・自然を愛で食す会の活動を通して四季を楽しむなど)で、メンバーが作業を選び、チャレンジし、ふりかえり、それぞれの特性の理解につなげているとのことです。
 就労後もきめ細かい定着支援をされている事例をお聞きしました。本人や職場からの電話やメールなどでのSOSに対して、ジョブコーチの資格を持つスタッフを中心に、職場と本人の間に入って、面談や職場訪問、家族や医療機関との連携など丁寧な支援をされています。メンバーにとって、就労後も困ったことや悩みを出せる場として「ステップハウスわ!」があるのは、心強い支えになっていると思いました。“はじめて給料をもらった”“今日は仕事が休みなので”と、就労後もわ!を訪れる青年たちとのやりとりを話してくださった平井さんの笑顔が印象に残りました。

    おぐら ちずこ